玄関口や駐車場などに取り付けられる屋外用防犯カメラをお探しではありませんか?
防犯カメラを設置しておくことで自宅や店舗・事務所の防犯性を高める効果が期待できますが、初めて防犯カメラを取り入れる場合は『外につけるとすぐ壊れないか心配』『スマホを持っていないんだけどどうしたらいい?』など選び方で迷ってしまう方もいらっしゃるかもしれません。
そこで今回は、屋外用防犯カメラの選び方とおすすめの防犯カメラをご紹介したいと思います。
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防犯カメラの機能・種類を紹介!『使いやすい・見やすい機種』の選び方とは
防犯カメラは、機種によってカメラの性能や搭載されている機能の種類などが異なります。
高機能なカメラ・多彩な機能が搭載されている機種は防犯カメラとしてもハイクオリティですが、予算を考慮した場合『防犯カメラに必要な機能』だけがそろっている機種を選ぶことも大切です。
ここでは、防犯カメラの性能・機能の違いや選び方などについてご紹介したいと思います。
屋外の映像でも見やすくするには?防犯カメラの『カメラ性能』一覧
撮影した映像から侵入者の情報を特定したり、証拠として機能しやすくするにはなるべく鮮明で見やすい映像が確認できることが重要です。
防犯カメラの撮影性能は機種によって細かく違いがありますが、屋外用で使う場合はたとえば下記のような機能に注目してみるといいでしょう。
機能 | 説明 |
---|---|
高画質 | 画素数が多いほど高画質で鮮明な映像になる。 SD・HD・フルHDなどの形で表記される場合もあり、フルHDだと通り過ぎる車のナンバーや人の顔なども確認しやすい |
パンチルト機能 | カメラを上下左右に動かす『首振り機能』のこと。角度が大きいほど、広範囲の撮影に対応できる |
広角レンズ | 定点の状態でも広範囲を撮影しやすくなる |
屋外用防犯カメラにおすすめ!2種類の『夜間撮影機能』の選び方
夜間は周囲から見つかりにくく、侵入盗などが犯行時間に選ぶことも多い時間帯です。
防犯目的でカメラを屋外に設置する場合は、暗い場所でもできるだけ鮮明な映像が撮影できる機種を選ぶのがおすすめです。
機能 | 説明 |
---|---|
赤外線カメラ | 赤外線ライトを利用して撮影するタイプ。 完全な暗闇でも撮影できるが、暗所での映像はモノクロになる |
暗視カメラ | 暗視補正機能があり、光が少ない場所(街灯やポーチライト程度の明かり)でも鮮明なカラー撮影ができるタイプ。 ただし、完全な暗闇では撮影できない |
LEDライトつき | 暗い場所に対応した機能はなく、センサーライトなどで周囲を明るく照らしてから撮影するタイプ。 侵入者が近づいたときにライトを点灯することで、侵入者を威嚇する効果も期待できる |
『アプリ連携』タイプの防犯カメラは使いやすく安価
防犯カメラを個人で設置する場合は『ネットワークカメラ』と呼ばれる、映像データをインターネットで送信できるタイプのカメラを選ぶと配線工事が不要になります。
最近のネットワークカメラでは『スマホとのアプリ連携機能』を搭載したものが多く、スマホとWi-Fiルーターなどのネット環境があればスマホからいつでも・遠くからでも防犯カメラの映像を確認できます。
カメラの映像を記録する録画機やモニターが必要ないため安価で手に入れやすいですが、使用前にアプリのインストールやネット接続の設定が必要になるので、アプリやネット機器の操作が苦手な人には少し使いづらく感じるかもしれません。
スマホやネット環境がない・アプリやWi-Fiの設定が苦手な人は『ネット環境不要』の防犯カメラ
映像を受け取るためのスマホやPCがなかったり、Wi-Fiルーターを設置していないためネット環境が自宅にない、などの場合は『カメラと親機・モニターがセットの防犯カメラ』がおすすめです。
無線またはLANケーブルなどの有線でカメラと親機を接続すると、親機や付属のモニターにカメラの映像を出力することができます。無線接続の場合、接続範囲は『約100m』くらいまでが多く、遠隔で映像を確認するのには向いていないので注意が必要です。
遠くにいる人と映像を共有したり、外出先から映像を見る必要がない場合は『カメラ―録画機』間で接続が完結するタイプの防犯カメラを選ぶと比較的使いやすいでしょう。
防犯カメラを屋外用で選ぶときのポイント
防犯カメラは室内・屋外の両方で設置されますが、屋外用として使用する場合は室内用とは異なるポイントもチェックしておくと選びやすくなると思います。
そこでここからは、『屋外用』の防犯カメラを選ぶときに確認しておきたい機能・性能のポイントをご紹介いたします。
屋外用の防犯カメラに欲しい防水・防じん機能を『IP』でチェック
屋外用防犯カメラは使用中に雨でぬれたり砂ぼこりで汚れる可能性が高いため、『防水・防じん機能』がある機種を選んでおくと屋外でも安心して使いやすくなります。
カメラの防水性能は『IP〇△』の形で表記され、1文字目(〇)は防水性能・2文字目(△)は防じん(塵が入るのを防ぐ)性能をあらわしています。防水性能は全9段階、防じん性能は全7段階あり、等級の数字が大きいほど保護性能が高くなります。
たとえば『IP65』と書かれた防犯カメラの場合、防水性能は9段階中の6等級、防じん性能は7段階中の5等級、という形になります。
また、『IP6x』など片方の数字が『X』で書かれている場合、Xで書かれた方の機能(この場合は防じん機能)は搭載されていないことをあらわしています。
ネットワークカメラをあらわす『IPカメラ』との混同に注意
防犯カメラでは、ネットワークカメラのことを指して『IPカメラ』といわれる場合がありますので、防水・防じん性能の有無などを探している場合は混同しないように注意が必要です。
防水・防じん機能における『IP』は原則として『IP〇△』の形で表記されているはずなので、IPの後に数字があるかどうかをポイントにすると見分けやすくなると思います。
防水・防じん機能がないときは必ず『屋根の下』に設置
『IP』の表記がなく防水・防じん機能が搭載されていない防犯カメラをどうしても屋外に設置したい、という場合はなるべく『雨や砂ぼこりなどの影響を受けにくい場所』を設置場所に選びましょう。
玄関ポーチやガレージの奥など、『屋根があり・ある程度壁に囲まれた場所』であれば、天候による汚れや水濡れを防ぎやすくなる可能性があります。
屋外用防犯カメラに多い『ソーラー充電タイプ』のメリットとデメリット
防犯カメラの電力は電池やUSB充電などで確保していますが、屋外用の場合は太陽光発電を利用した『ソーラー充電タイプ』が採用されていることが多くなっています。
ソーラー充電タイプは日光から電力を作るため電池や電源が必要なく、長時間撮影していても電気代などのコストがあまり気にならない点がメリットの1つです。
ただし、屋根やひさしの下など日当たりが良くない場所では十分に充電されず、充電切れを起こしやすくなる場合もあるので注意しましょう。
日の当たらないタイミングがある場所にカメラを設置するときは、ソーラーパネルと電池・電源など複数の給電方法があるタイプがおすすめです。日光が入るときはソーラー電源で動き、夜間や悪天候時はほかの給電方法に切り替える種類も多いためランニングコストも抑えやすくなっています。
ネジ穴を開けないタイプの屋外用防犯カメラ
屋外用の防犯カメラの場合、風で飛ばされたり移動時にうっかり蹴とばしてしまうリスクがあるため、基本的に壁・天井などの高い場所に『ネジで固定して』設置します。
しかし、借家など賃貸物件では契約上穴あけができず、持ち家でも『建物に穴をあけるのはちょっと・・・』と抵抗を感じる方もいらっしゃるかもしれません。
その場合は、ベルトや結束バンドで柱などに固定して設置するタイプの屋外用防犯カメラがおすすめです。
また、下記のような『取付金具付きバンド』を用意しておくと、ネジ留めタイプでも穴を開けずに設置が可能です。
屋外用防犯カメラの『センサー機能』について
屋外用防犯カメラは見守りカメラなどと比べると『リアルタイムでずっとチェックする』ことが少ないため、異変があったときにアプリを通じてスマホで知らせる機能や、自動で録画を開始する機能などがあると有効活用しやすくなります。
最近の機種はほとんどが『センサー機能』を搭載していますが、『何を検知するか』は機種によって異なるので、下記の表もチェックしながら状況や環境に合ったセンサーが付いたカメラを選んでみましょう。
機能 | 説明 |
---|---|
動体検知 | センサーの前を何かが通り過ぎた動きを検知する。 高機能なタイプは、カーテンや虫など『明らかに人ではない動き』には反応しないようプログラムされている |
音声検知 | 人の声や衝撃音などを検知する。 『双方向通信』ができる機種は、スマホアプリを通じてカメラから声を届けることもできる |
熱検知 | 赤外線センサーなどを利用し、カメラの前を通る熱源を検知する |
撮影した動画を保存できる容量・保存期間もチェック
防犯カメラで撮影した映像の保存方法はおもに『SDカード(microSD)』で、録画機を使用するタイプはハードディスク保存の場合もあります。
たいていの防犯カメラは、容量がいっぱいになると古い動画から順に消去していくので『保存媒体の容量が大きいほど、映像を長く保存しておける』ことになります。
消したくない映像がある場合は保護機能がある機種や、クラウド保存サービスが利用できる機種を購入する方法などがおすすめです。
また、基本的に撮影した映像の画質が高いほど容量も多くなるため、フルHDのカメラなどを使用する場合はなるべく容量の多いSDカードを用意しておくといいでしょう(対応できるカードの容量は機種ごとに異なります)。
屋外用防犯カメラのおすすめ7選
ここでは、AmazonなどのECサイトで販売されている屋外用防犯カメラのおすすめをご紹介しております。
画素数やカメラ機能、防水・防じん機能などのおもな性能もご紹介しておりますので、比較検討の際などにぜひ参考にしてみてください。
WTW 塚本無線 防犯カメラ ゴマちゃん5
- ・最大500万画素
- ・夜間でもフルカラー撮影
- ・人感センサー(熱・動体検知)録画機能
- ・IP66相当
国内メーカー『塚本無線』製の防犯カメラです。スマホアプリと連携して、外出先からカメラを操作する機能が付いています。
夜間撮影ですと、一般的な赤外線カメラですと白黒撮影になりますが、こちらの防犯カメラはLEDライト搭載で夜間でもフルカラー撮影ができ、『何をしているのか鮮明に録画』することができます。
録画した映像はスマホで再生することができ、何かあったときに警察や弁護士への証拠動画提出も簡単になるので、おすすめです。
WTW塚本無線 亀ソーラー 防犯カメラ黒
- ・最大300万画素
- ・モーション検知録画機能(最大128GBまで)
- ・IP66相当
ACアダプタによる充電と、ソーラー充電の2種類の方法で電力を確保するタイプの屋外用防犯カメラです。
カメラに『プライバシーゾーン』を設定できるようになっており、撮影範囲に隣の家などが入ってしまう場合は映像の一部をマスキングして、録画データにも残らないようにすることで『防犯カメラによるプライバシー侵害のトラブル』を予防しやすくなります。
モーション録画のほかに、アプリで映像を見ている間は自動で録画したり、カメラの映像をスマホに録画保存できる機能なども搭載されています。
TP-Link WiFi ネットワークカメラ
- ・最大300万画素
- ・モーション検知録画機能(最大128GBまで)
- ・IP66相当
カメラとスマホをワイヤレス接続するタイプの屋外用防犯カメラです。別売りのPoE対応機器を用意すれば、LANケーブルで有線接続することもできます。
スマホとの接続はワイヤレスでできますが、電力はACアダプタ式のためコンセントの確保が必要になる点に注意しましょう。
カメラ機能が充実しており、少しの明かりがあれば夜間でも鮮明なカラー映像が撮影できます。また、完全な暗所では赤外線カメラに切り替えて撮影できるので真っ暗な場所の撮影にも適しています。
GENBOLT ワイヤレス防犯カメラ
- ・最大200万画素
- ・モーション検知録画機能(最大128GBまで)
- ・IP66相当
パンチルト機能にすぐれた『ドーム型』の屋外用防犯カメラです。
水平方向に320°、垂直方向に90°までカメラを動かすことができ、自動追尾機能や光学ズーム機能とあわせてより的確に映像を拾いやすくなっています。
ドーム型カメラは天井に設置することが多いですが、こちらの防犯カメラは視野が広いため壁面への設置も可能です。
パナソニック モニター付き屋外カメラ VS-HC105-W
- ・30万画素
- ・人感(熱・胴体)検知録画機能(1件約10秒間・最大50件まで)
- ・IP54相当
ネット環境なし・スマホと接続せずに使える、パナソニック製のモニター付きカメラです。
カメラとモニター親機の接続(ペアリング)が最初から完了しており、電源を入れればすぐに使い始めることができます。
モニターは充電式ですが、カメラはコンセントから電源を確保するタイプなので、室内から電源コードを引くか、屋外用コンセントを用意しておく必要があります。
信頼できる大手メーカーの製品ではじめての人でも使いやすいですが、画素数は少なめで画質はかなり荒いので鮮明な映像を残す用途にはあまり向いていません。
YESKAMO 防犯カメラ 12インチモニター一体型
- ・最大200万画素
- ・常時録画・スケジュール録画・モーション検知録画機能(最大2TBまで)
- ・IP66相当
カメラとモニター付き親機をワイヤレス接続できる、ネット・Wi-Fi環境なしで使える屋外用防犯カメラです。
ネット環境がある場合は、アプリと連携するとスマホやパソコンを使った遠隔監視機能も利用できます。
親機に内蔵されたHDDに映像を保存でき、容量は『2TB』と非常に大きいため録画した映像を長期に保存しておきたい場合にもおすすめです。
ハンファQセルズジャパン トレイルカメラ
- ・最大800万画素
- ・モーション検知録画機能(最大32GBまで)
- ・IP66相当
『トレイルカメラ』とは本来は野鳥や野生動物の撮影に使用するためのカメラで、動く物体を検知して自動で追尾する機能がついています。
もともと屋外・電源がない状況での使用を想定しているため、防水・防じん機能に加えて『ソーラー充電・乾電池両電源タイプ』『録画機がなく、カメラに直接映像を保存・確認できる』などの特徴があり、屋外用防犯カメラとしても活用することができます。
親機やモニターがなくカメラ本体のみですべて完結するので、ネット接続不要かつ安価で防犯カメラを購入したい方にもおすすめできます。
屋外用防犯カメラの選び方・おすすめ防犯カメラまとめ
今回は、屋外用防犯カメラの選び方や、おすすめの防犯カメラについてご紹介させていただきました。
防犯カメラを屋外に設置する場合、カメラの性能や機能性に加えて『屋外でも故障しにくく・固定して設置できる』特徴がある機種を選ぶことが大切です。
今回ご紹介した内容も参考にしながら、お使いの環境に合ったカメラでより効果的な防犯対策に取り組んでみてください。
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