最近ではインターネットショップなどで手軽に防犯カメラが購入できるようになったことから、自宅の防犯対策に取り入れようと思う方も増えてきています。
防犯カメラの種類によっては自分で取り付けることも可能なため、事前にチェックしておくことがおすすめです。
そこで今回は、防犯カメラの取り付け方をご紹介します。
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防犯カメラの取り付け方の種類
家庭用の防犯カメラは、さまざまな種類が販売されています。
機能性や映像の確認方法などが製品によって異なるため、事前にチェックしておくと選びやすくなります。
特に設置方法はDIYをするうえで難易度が変わってくるため、自分の能力に合わせて選ぶことが大切です。
ここでは、防犯カメラの種類をご紹介します。
ネジで固定するタイプ
家庭用で最も製品数が多いのが、ネジで固定するタイプの防犯カメラです。
さまざまなメーカーが取り扱っていて搭載機能も幅広く、価格もリーズナブルなものから高価なものまで展開しています。
しっかり固定できるので安定感があり、風で落ちて故障したりするのを防ぐことができるため比較的長く使えるのがメリットです。
ただDIYに慣れていない方にとっては取り付け穴をあける作業が難しく感じたり、賃貸にお住まいの方は取り付け穴自体があけられないということもあるため注意が必要です。
スタンドを使って設置するタイプ
壁に取り付け穴があけられない場合におすすめなのが、スタンドを用いて設置する方法です。
取り付け穴が開いたスタンドをワイヤーやクランプを用いて、配管・柱などに固定して穴を開けずに設置することができます。
スタンドはインターネットショップなどで販売されているため、穴を開けずに設置したい方は防犯カメラとともにチェックしておくことがおすすめです。
クランプタイプは比較的頑丈に取り付けることができるのである程度の強風には耐えられるうえに、高い位置に設置すれば勝手に取り外される心配もないので防犯性も高いといえます。
ベルトで固定するタイプ
初心者の方でも簡単に取り付けられるのが、ベルトで固定するタイプの防犯カメラです。
主にトレイルカメラタイプの防犯カメラを設置するときに用いられる方法で、簡易的な防犯対策を行いたい方に適しています。
簡単に取り付けられる分取り外しも簡単にできてしまうため、設置する位置によっては侵入してきた不審者に勝手に取り外されてしまう恐れもあるので注意が必要です。
また、柱にベルトを巻き付けるだけなので強い風が吹くと向きが変わってしまったりすることもあるため、定期的に位置の調節などのメンテナンスを行う必要があります。
配線があるタイプ
防犯カメラの電源がコンセントタイプである場合や、インターネットに有線LANケーブルで接続する場合は安定した使用感が魅力です。
電池切れや接続不良が起こりにくいため、防犯性が高いカメラの取り付けを検討しているなら配線があるタイプを取り付けるのがおすすめです。
ただ屋外に設置する防犯カメラがこのどちらかのタイプであるときは、室内から配線を引っ張るための穴が必要になることがあります。
穴を開けずに配線工事を行いたい場合は、下記の方法で行うことができます。
- 【穴を開けずに配線工事を行う方法】
- ・通気口から配線を通す
- ・エアコンのダクト穴から配線を通す
- ・屋外用防水コンセントにつなぐ
防犯カメラを設置したい場所の近くに通気口やエアコンのダクト穴などがある場合は、そこに配線を通すことで防犯カメラを設置することができます。
また電源がコンセントタイプの場合、屋外用のコンセントを使用することで穴あけが不要となります。事前にコンセントがあるか確認しておくといいでしょう。
ただ配線工事はDIY初心者の方にとって難しく感じることもあるため、次でご紹介する配線がないタイプもチェックしてみてください。
配線工事が必要な防犯カメラは見映えの面でも注意
配線工事が必要なタイプは、どうしても配線が景観を損ねてしまうというデメリットがあります。
特に室内に設置する場合は配線をそのままにしておくと見映えが悪いため、モール(配線カバー)などを用いて壁に固定することがおすすめです。
モールはインターネットショップやホームセンターで購入することが可能なので、配線タイプを設置するときは一緒にそろえておくといいでしょう
配線がないタイプ
防犯カメラの電源にコンセントを使用しない場合や、無線Wi-Fiでインターネットに接続する場合は配線工事を行わずに防犯カメラを設置することができます。
配線を使用しないことで、すっきりした見た目になるうえに取り付けも楽な点がメリットです。
配線がないタイプの防犯カメラは下記のような種類が主に販売されているため、自分に合ったものを選びましょう。
- 【配線がない防犯カメラの種類】
- ・Wi-Fi接続タイプ
- ・ソーラー電源タイプ
- ・バッテリー充電タイプ
- ・乾電池タイプ
防犯カメラを取り付けるときに必要なものと注意点
防犯カメラをDIYで取り付けるときは、いくつかの工具が必要になります。
普段DIYを全くしないという方は家に工具がないこともあると思うので、足りないものは事前に準備しておくとスムーズに作業に取り掛かることができます。
ここでは、防犯カメラを取り付けるときに必要なものと注意点をご紹介します。
防犯カメラを取り付けるときに必要なもの
防犯カメラの取り付けには基本的に工具が必要になります。設置したい防犯カメラの種類によっても異なるため、それぞれ確認して準備しておきましょう。
防犯カメラの種類 | 準備するもの |
---|---|
ネジ固定タイプ | ・電動ドリル ・ドライバー(電動・手動) ・六角レンチ |
スタンド固定タイプ | ・ドライバー ・レンチ |
外壁にネジで固定する際は取り付け穴をあける作業が必要になるので、電動ドリルが必須アイテムとなります。
一方でベルトタイプの防犯カメラの場合は、工具なしでも取り付けられることがほとんどです。
一度のDIYのためだけに工具をそろえるのはもったいないと感じる場合は、ベルトタイプの防犯カメラを選ぶことがおすすめです。
取り付け前の注意点
防犯カメラをDIYで設置するときは、下記の点に注意して取り付けましょう。
- 【防犯カメラを取り付ける前の注意点】
- ・防犯カメラの設置場所
- ・防犯カメラの設置角度
- ・インターネット接続の安定性
注意点1.防犯カメラの設置場所
防犯カメラは設置する場所によって防犯性を高められる場合もあれば、思うように効果が得られないこともあります。
防犯性を高めるために、下記のポイントを意識して設置してみてください。
- 【防犯カメラを設置するときのポイント】
- ・窓や玄関、裏口など空き巣の侵入経路として狙われやすい場所に設置する
- ・できるだけ高い位置に設置する
- ・周りに足場になるようなものがない場所に設置する
防犯カメラは家庭用と言えどたくさん設置すれば導入費用が高額になってしまうため、特に狙われやすい場所の対策として用いることがおすすめです
空き巣などの侵入盗は窓や玄関、裏口から侵入することが多いとされているため、主にこれらの場所をメインに設置するといいでしょう。
また、侵入犯の手が届く位置に設置してしまうと破壊されたり取り外されてしまうこともあるため、対策している意味がなくなってしまいます。
できるだけ高い位置や、周りに塀や室外機など足場になるようなものがない場所に設置することが大切です。
注意点2.防犯カメラの設置角度
パレット型やボックス型は死角が生まれやすい防犯カメラのため、狙われやすい場所をしっかりとらえられるような角度に設置することが大切です。
防犯カメラの種類によっては首振り機能がついている高性能なタイプも販売されているため、このような製品を選べば広範囲を映すことが可能となります。
また、近隣住宅のプライバシーについても配慮することが大切です。場合によってはカメラの画角に隣の住宅が映ってしまうこともあり、トラブルの原因になってしまうこともあります。
たとえ画角に移っていなかった場合でも、防犯カメラが向いていることによって『監視されている』と不快に感じてしまう方もいるため、周囲には十分配慮しましょう。
注意点3.インターネット接続の安定性
無線でインターネットに接続するタイプの防犯カメラは、ルーターとの距離によっては接続が安定しないこともあるので注意が必要です。
配線工事が必要ないため設置がラクなWi-Fiですが、壁や家電製品に干渉されて急に接続が切れてしまったり映像が乱れるというトラブルが起こりがちです。
せっかく防犯カメラを設置していても、決定的な瞬間がとらえられていないと取りつけている意味がなくなってしまうため、できるだけルーターから近い位置に設置することがおすすめです。
防犯カメラの取り付け方
防犯カメラは種類によって取付方法が異なります。事前に取付方法を確認しておくことで、自分に合った難易度の防犯カメラを選ぶことができるのでおすすめです。
ここでは、防犯カメラの取り付け方をご紹介します。
ネジ式カメラの取り付け方(屋外)
ここでは、ネジ固定タイプの防犯カメラ(屋外)の取り付け方法をご紹介します。
※製品によって詳しい取り付け方は異なるため、設置する場合は取扱説明書に沿って行ってください。
- 【準備するもの】
- ・防犯カメラ
- ・電動ドライバー
- ・ペン
- ・モール
- ・防水ビニールテープ
- 【取り付け方】
- 1.設置したい防犯カメラを外壁に当て、ネジ穴部分にマーキングする。
- 2.マークに合わせて電動ドライバーを使ってネジを固定する。
- 3.カメラの向きを調節してケーブルをつなげる。※ケーブルのつなぎ目が屋外にある場合は防水テープを巻いておく。
- 4.通気口やエアコンのダクト穴から室内にケーブルを通してコンセントに差し込む。(屋内用コンセントがある場合は使用してもOK)
- 5.ケーブルを外壁、室内の壁にモール(配線カバー)で固定する。
ネジ式カメラの取り付け方(屋内)
ここでは、ネジ固定タイプの防犯カメラ(室内)の取付方法をご紹介します。
※製品によって詳しい取り付け方は異なるため、設置する場合は取扱説明書に沿って行ってください
- 【準備するもの】
- ・防犯カメラ
- ・電動ドリル
- ・ドライバー
- ・アンカーボルト
- ・ペン
- ・モール
- 【取り付け方】
- 1.防犯カメラを設置したい位置に合わせて、ネジ穴部分にマーキングする。
- 2.マーキングした部分に電動ドリルで穴を開け、アンカーボルトを差し込む。
- 3.カメラをネジで固定し、角度を調節する。
- 4.有線タイプの場合はコンセントに電源を差し込み、モールを使用して配線を壁に固定する。
スタンド固定式カメラの取り付け方
ここでは、スタンド固定タイプの防犯カメラの取り付け方法をご紹介します。
※製品によって詳しい取り付け方は異なるため、設置する場合は取扱説明書に沿って行ってください。
- 【準備するもの】
- ・防犯カメラ
- ・スタンド(クランプ)
- ・手動ドライバー
- 【取り付け方】
- 1.スタンド部分に事前に防犯カメラを固定しておく。
- 2.カメラを設置したい場所にカメラが取り付けてあるスタンドを当てて、ボルトを差し込む。
- 3.裏側のスタンド板をボルトに差し込み、ナットで左右均等に固定する。
- 4.緩いと取れてしまうこともありますが、きつすぎると配管や柱を傷めてしまう原因になるので注意しましょう。
防犯カメラの取り付け方まとめ
今回は、防犯カメラの取付方法をご紹介しました。
防犯カメラは種類によって取り付け方法が異なり、難易度も違ってくるため事前に確認してから購入することがおすすめです。
特にDIYに慣れていない方にとっては配線工事などが難しく感じてしまうこともあると思うので、電源コードを使わないタイプや無線でインターネットに接続するタイプを選ぶといいでしょう。
また設置の際は角度や位置、場所にこだわることでより防犯効果を高められるので、今回ご紹介した方法を参考に取り付けを行ってみてください。
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